上峰の給食の食材費は、保護者の皆さんに納めていただく給食費でまかなわれています。その使い道をできるだけ町内・県内の生産者や業者に向けること——それが食料統合支援センターの大切な仕事です。
給食費が遠くへ流れてしまうか、町の農家さんの来年の種や堆肥に変わるかで、まちの未来は少しずつ変わります。給食費は「まちへの投資」でもあるのです。毎月の地産地消率は、このおたより下の欄でお知らせしていきます。
上峰の給食の食材費は、保護者の皆さんに納めていただく給食費でまかなわれています。その使い道をできるだけ町内・県内の生産者や業者に向けること——それが食料統合支援センターの大切な仕事です。
給食費が遠くへ流れてしまうか、町の農家さんの来年の種や堆肥に変わるかで、まちの未来は少しずつ変わります。給食費は「まちへの投資」でもあるのです。毎月の地産地消率は、このおたより下の欄でお知らせしていきます。
1回の給食が届くまでには、生産者さん、納入業者さん、食材を確かめるセンターの栄養士、調理員さん——数えきれない手が関わっています。
上峰の給食を支えているのは、顔と名前のわかる地元の業者さんたちです。「誰が作ったかわかる」ことは、安心のいちばん確かな形。これからこのおたよりでも、順番に作り手の皆さんを紹介していきます。お子さんと「今日の給食は誰が作ったのかな」と想像してみてください。
フランスでは、通称エガリム法という法律で、学校給食などの食材の一定割合を有機を含む持続可能なものにすることが定められました。韓国でも多くの自治体が環境にやさしい食材の給食を進めています。国内では、千葉県いすみ市が給食のお米を全量有機にしたことで全国に知られています。
上峰の挑戦は、こうした世界の大きな流れの中にあります。小さな町だからこそ、まとまって動けて、先頭を走れる——それが上峰の強みです。
食べものが遠くから運ばれるほど、輸送の燃料と時間がかかります。この「運ばれる距離」に注目する考え方をフードマイレージといいます。
近くでとれたものは、新鮮なうちに届き、運ぶときの環境負担が小さく、そして「誰が作ったか」を確かめに行けます。おいしさ・環境・信頼の三拍子がそろうのが地産地消です。上峰の給食が町内・県内の食材を大切にするのは、この理由からです。
センターでは毎月、給食食材の「オーガニック率」「地産地消率」「学校給食会依存率」を金額ベースで計算し、公開しています。目標を言うだけでなく、実際の数字を見て改善するためです。
今月の数字は下の欄のとおりです。右のグラフは、お子さんが自分で塗れる記入式にしました。「先月より増えた?減った?」——数字を親子で眺めることが、いちばんの主権者教育かもしれません。数字の見方のご質問は、いつでもセンターへどうぞ。
冬の大根やほうれん草、白菜が甘いのは、寒さで凍らないように野菜が糖分を蓄えるからです。霜にあたった野菜が「あまくなる」のは、畑の知恵そのものです。
旬の野菜が理にかなっているのは味だけではありません。その季節に合った育ち方をするので、余分な加温エネルギーや資材を減らせます。旬を選ぶことは、いちばん身近な省エネでもあります。冬休みは、お鍋やおみそ汁で冬の甘みをゆっくり味わってください。
給食の味の土台は、みそ・しょうゆ・だしという和食の知恵です。発酵は、微生物の力で食べものを保存し、うまみを引き出す日本の伝統技術です。
土の微生物を生かす有機農業と、麹の微生物を生かす発酵。じつはどちらも「目に見えない生きものと組む」という同じ考え方でつながっています。お正月明け、おうちのおみその味や、地域のみそ屋さん・しょうゆ屋さんの話も、ぜひ食卓の話題にしてみてください。
学校給食は明治22年(1889年)、山形県の小学校でお弁当を持ってこられない子どもたちに出された、おにぎりなどの昼食が始まりとされています。戦後の脱脂粉乳の時代を経て、いまの給食は栄養も安全も大きく進歩しました。
1月24日からの全国学校給食週間は、その歩みと支えてきた人々に感謝する1週間です。そして次の時代の給食のかたちとして、上峰は「地域とともにあるオーガニック給食」に挑戦しています。給食の歴史の、新しい1ページです。
野菜は種から芽を出し、育ち、花を咲かせ、また種を残します。農家さんの中には、その土地で代々つないできた種(在来種・固定種)を守り続けている人もいます。
種を守ることは、地域の味と農業の多様性を未来に手渡すこと。オーガニック給食の先には、こうした「いのちのバトン」の物語があります。春が近づくこの季節、おうちで種まきの計画を立ててみるのもおすすめです。
世界では、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品(食品ロス)が大きな課題になっています。給食の食べ残しを減らすことは、子どもたちにとっていちばん身近なSDGsの実践です。
センターでも残食の様子を参考に、量や献立を調整しています。大切なのは無理に完食させることではなく、「おいしく食べきれる量と工夫」をみんなで考えること。おうちでも「もったいない」を合言葉に、食べきる工夫を話し合ってみてください。
年度の締めくくりに、1年間のオーガニック率・地産地消率の推移をお知らせします(右のグラフに記入して掲示します)。月ごとに数字は上下しますが、大切なのは、町ぐるみで「確かめながら前に進んでいる」ことです。
ご家庭からのご意見・ご感想は、来年度の献立と食材調達に必ず生かします。「こんな食材を使ってほしい」「こんな記事が読みたい」など、ぜひセンターまでお寄せください。
1年間、オーガニック給食だよりをお読みいただきありがとうございました。給食は、まちの畑と家庭の食卓をつなぐ小さな窓です。
この1年で子どもたちの中に育った「食べものの後ろには、人と土がある」という感覚こそ、いちばんの成果だと考えています。来年度も、より良い食材調達と、わかりやすい情報公開に努めます。進級・卒業、おめでとうございます。4月、また元気に「いただきます」を聞かせてください。